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関連図書・参考資料

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=食物繊維によるグルコース代謝の改善は、Prevotellaの菌数の増加と相関している=

ごはんソムリエ講師 小田宗宏

2026/07/15

文献番号B-26

訳者よりひとこと

 食物繊維を積極的に摂ると、肥満や2型糖尿病のような代謝性疾患の改善に寄与できることはよく知られている。本論文では、食物繊維を摂るとある種の腸内細菌が増えることにより糖質代謝が改善される、と述べている。ご飯の提供に関わる人々が、食物繊維としての機能を有するレジスタントスターチにもこのような働きがあるかどうか、大変気になる情報として取り上げた。

 

文献要旨(訳)

 腸内細菌叢は食事成分により影響を受け、それが健康に対しても重要な影響を及ぼしている。しかし、食事成分による影響には個人間で相当な違いがみられる。そこで、大麦粒をベースにしたパン(BKB)を3日間食べた後に、グルコース代謝が改善されていた健常者(応答者)とこの食事介入に影響を受けなかった健常者(非応答者)との間での腸内細菌叢の構成について比較をした。PrevotellaBacteroides比は非応答者よりも応答者の方が高かった。メタゲノム解析(注1)の結果からは、応答者の腸内細菌ではPrevotella copriが増加しており、BKB摂取後には複合多糖類を発酵する能力も高まっていた。さらに、応答者の腸内細菌を無菌マウスに移植した場合と非応答者の腸内細菌を移植した場合を比較すると、前者のマウスではグルコース代謝の改善やPrevotellaの増加や肝臓のグリコーゲン含量の増加がみられた。この研究では、BKBはPrevotellaを増やし、グルコース代謝を改善し、それは肝臓においてグリコーゲンの蓄積を増大するためと考えられた。

注1:メタゲノム解析

サンプル中の微生物群集から全部のDNAを抽出し、塩基の配列を明らかにすることにより、未知の遺伝子や機能、微生物の構成比率などを解析する

出典:

雑誌名   :Cell Metabolism 22, 971-982, 2015

タイトル  :Dietary Fiber-Induced Improvement in Glucose Metabolism is Associated with Increased Abundance of Prevotella

訳/小田宗宏(炊飯HACCP審査委員)