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関連図書・参考資料

=耐糖能の違いによる肥満と心疾患リスクの要因に及ぼす食事速度の影響:久山町研究=

ごはんソムリエ講師 小田宗宏

2026/02/02

文献番号B-10

訳者よりひとこと

医療においては、栄養療法は2型糖尿病の予防や治療に重要な役割を果たしていることが知られている。しかし、そのように有効である栄養療法においては、食事速度のような食事行動に関連した要素と健康との関係についてはほとんど調べられていない。そこで、本論文では、食事の速度と肥満や心疾患リスクとの関連性を調べ、それらには関連性があることが示されており、食事速度が糖尿病や心疾患の管理に大切であることが述べられている。栄養面とは異なった食事行動が健康維持には大切であるとの指摘から、日々実践できる食事行動でもあることから、取り入れることができればと期待する。

文献要旨(訳)

空腹時血糖が正常な人と異常な人、また、糖尿病の人などを含めた40歳以上の日本人7,275名を対象とした研究である。自己申告により食事速度が、遅い、普通、少し速い、速い、の4グループに分け、食事速度と様々な心血管リスク要因との関連性が調べられた。

対象者の中で肥満や腹囲長の大きい人では、耐糖能に関わらず食事速度が速くなるほどその割合が高くなった。このような関連性は、年齢・性別、カロリー摂取量、喫煙・飲酒、運動などの要素を考慮しても認められている。血圧と脂質レベルも食事速度に関連して高まる傾向にあり、ヘモグロビンA1cは、BMIや糖尿病治療を考慮しても食事速度が速くなると高値になるものの空腹時血糖には影響しない。

以上のように、食事速度は肥満や心疾患リスクにも影響しており、一方では、糖尿病や心疾患リスクの管理においても大切なポイントにもなる。

出典:

雑誌名  :Diabetologia (2013) 56:70–77(文献11/炊飯11/分類B-1)

タイトル :Impact of eating rate on obesity and cardiovascular risk factors according to glucose tolerance status: the Fukuoka Diabetes Registry and the Hisayama Study

訳/小田宗宏(炊飯HACCP審査委員)