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関連図書・参考資料

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=食事速度と満腹度が肥満リスクに及ぼす複合的な影響=

ごはんソムリエ講師 小田宗宏

2026/10/15

文献番号B-35

訳者よりひとこと

 食事の習慣と肥満とは関係があるとの論文は多い。ここで紹介する論文は、日本人を対象とした大規模な調査研究であって、大変参考になる。食事は満腹になるまで食べる(大食い?)、とか、食事速度が速い(早飯?)、とか、の食習慣が肥満とどのような関係にあるのかについて言及したものであり、ぜひ、ご一読いただきたい。

文献要旨(訳)

 

 本研究では、食事を満腹するまで食べるか、あるいは、食事速度が速いか、さらには、それらの条件が合わさった場合などを考え、それぞれの条件と肥満とが関係しているかどうかが調べられた。

 日本人3,287名(男性1,122名、女性2,165名、年齢30~69歳)を対象とした横断研究(注1参照)である。体格指標であるBMI、食事では、満腹まで食べるかどうか、食事速度は速いかどうか、等々様々な要因を加味して統計学的手法を用いて解析した。

 得られた結果であるが、男性571名(50.9%)と女性1,265名(58.4%)が満腹になるまで食べ、男性523名(45.6%)と女性785名(36.3%)が食事速度は速かった。

 満腹になるまで食べる場合には、肥満(BMI≧25.0)になるリスク(オッズ比、注2参照)は、男性では2.00倍、女性では1.92倍と高くなった。また、食事速度に関しては、速い場合には、同様に、男性では1.84倍、女性では2.09倍とリスクが高くなった。さらに、2つの条件が合わさると、男性では3.13倍、女性では3.21倍と肥満リスクはより高くなった。

 結論としていえることは、日本人(男女)では、食事を満腹まで食べる場合や、食事速度が速い場合には、肥満になり易く、さらに、これらの2つの条件が重なると肥満リスクはより高くなることが分かった。

註1:横断研究:

ある集団のある一時点での病気(健康障害)の有無と要因の保有状況を同時に調査し、関連を明らかにする観察研究

註2:オッズ比:

ある病気などへの罹りやすさを2つの群で比較して示す数値であって、例として、1より大きい数値では、病気に罹りやすいことを意味する。

出典:

雑誌名   :doi:10.1136/bmj.a2002(文献38/分類B-1)

タイトル  :The joint impact on being overweight of self reported behaviours of eating quickly and eating until full: cross sectional survey

訳/小田宗宏(炊飯HACCP審査委員)