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関連図書・参考資料

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=日本人高齢者のBMIと全死亡率:協同コホート研究(註1)における知見=

ごはんソムリエ講師 小田宗宏

2026/09/15

文献番号B-32

訳者よりひとこと

 ここでは体格指数(BMI)と死亡率との関係について、日本人を対象とした大規模な調査結果について紹介したい。糖尿病は太っている人(欧米ではBMIが平均30以上の肥満体)がなる病気と考えられているが、日本人では標準体重(BMI:18.5~24.9)でも糖尿病になる。BMIは健康状態の目安であっても、筋肉量や体脂肪量が考慮されていないため、「隠れ肥満」の可能性もある。本論文では、BMIと死亡率に関する知見を紹介するが、日本人を対象とした調査結果であることから、大変参考になる知見である。

文献要旨(訳)

 BMIと全死亡率の関係は、性別、年齢、民族により異なるが、アジアの高齢者についての研究報告はほとんどない。そこで、1988~1990年の間に65~79歳であった26,747名の日本人についてBMIと全死亡率との関係を調べた。対象者は平均11.2年間の追跡調査を受けた。統計学的手法を用いて死亡ハザード比(註2)を求めた。対象者の中で2003年までに9,256名の対象者が亡くなった。BMIが正常範囲の中央域(BMI; 20.0~22.9)のグループと比較し、低体重のグループでは全死亡率は1.78倍であり、最も痩せている男女(BMI;16未満)のグループでは2.55倍に高まっていた。正常範囲内のグループであっても低値域(BMI;18.5~19.9)のグループではリスクは高まっている。これに対して、正常範囲の中央域のグループと比較し、過体重(BMI;25.0~29.9)と肥満(BMI;30以上)の男性ではリスクは変わらず、しかし、女性では、リスクは肥満により僅か高まったが、過体重では変化がなかった。日本人高齢者は、BMIが低い場合に死亡率が高まり、BMIが正常範囲の低値域であってもリスクが高まる。BMIが20.0~29.9の広い範囲で高齢者(男女とも)の死亡率が最も低い。

註1:コホート:疫学におけるコホート研究において、ある期間にわたって観察あるいは追跡される特定の集団をいう。

註2:ハザード比:イベント(死亡)の起こりやすさを意味するものであり、試験期間全体の平均的な群間差として推定した

もの。例えば、ハザード比が1であれば群間に差がないということである。

出典:

雑誌名   :Obesity (2010) 18, 362–369(文献Diet-1/分類B-8)

タイトル  :BMI and All-cause Mortality Among Japanese Older Adults: Findings From the Japan Collaborative Cohort Study

訳/小田宗宏(炊飯HACCP審査委員)