Japan Cooked-rice Association
ごはんソムリエ講師 小田宗宏
2026/05/15
文献番号B-19
訳者よりひとこと
食べ物や食べ方と健康に関する研究は多く、様々な視点での研究が行われている。ここでは、食べ物の硬さと体格指数(BMI)や腹囲との相関について調べられた論文を紹介したい。噛むという行為や食べ物の硬さなどが人の体格にも影響することが示されている。
文献要旨(訳)
動物実験では、食べ物が硬いことは体重の増加や肥満に対して抑制効果があることが知られている。しかし、ヒトの試験に関する知見はない。そこで、ヒトではどのようになるかを調べた。
対象者は18~22歳の栄養学を学ぶ日本人女性454名である。食べ物の硬さは、咀嚼筋の活動量から評価した。全部で107種類の食品についてそれらが摂られたかどうかについては、自らの全体的な食事履歴に関する質問票で確認した。これらの食品を食べる際の咀嚼筋の活動量は公表されている計算式によって求めた。BMIの平均は21.4であり、腹囲の平均は73.6㎝であった。食べ物の平均的な硬さは178㎷・s/1000kcalである。食べ物の硬さとBMIとは相関が認められなかったが、腹囲とは負の相関が認められた(食べ物が硬いほど腹囲が減少した)。
以上のように、食べ物の硬さとBMIとの相関は認められなかったが、食べ物の硬さが増すと腹囲の減少はより大きくなることが明らかになった。
出典:
雑誌名 :Am J Clin Nutr 2007 ; 86 : 206 –13
タイトル :Hardness (difficulty of chewing) of the habitual diet in relation to body mass index and waist circumference in free-living Japanese women aged 18 –22 y
訳/小田宗宏(炊飯HACCP審査委員)