Japan Cooked-rice Association
ごはんソムリエ講師 小田宗宏
2026/03/16
文献番号B-11
訳者よりひとこと
食事の速さと様々な視点からの健康との関連性に関しては多くの論文がある。ここでは、特に、食事の速さと内視鏡的な診断によるびらん性胃炎の発症との関連が調べられており、食事の速さはそのリスクを高めることが示されている。他にも、食事の速さと健康との関わりが多く報告されていることからも、食事行動の一側面であるが、食事の速さと健康との関連性に関しては関心を持つことが大切である。日常的に実践、改善できる食事行動と言える。
文献要旨(訳)
速食いや過食は胃炎のような胃腸病をもたらす。しかしながら、胃炎と食事の速さとの関連性については明らかになっていない。そこで、食事の速さがびらん性胃炎のリスクを高めることと関連するかどうかが調べられた。
一般健康診断を受けた成人10,893名を対象とした研究である。びらん性胃炎患者のグループと、そうではない2つのグループの対象者について比較され、前者では後者と比較すると、男性が多く、年齢も高く、また、BMIも高かった。さらに、喫煙者や危険な飲酒者も多かった。種々な要因を考慮した統計的解析手法により、最も速い食事時間(5分未満)のグループは、最も遅い(15分以上)グループと比較し、びらん性胃炎のリスクが1.7倍高かった。食事が速いことはびらん性胃炎の独立した要因になっていることが明らかになった。
出典:
雑誌名 :Korean J Fam Med 2015;36:300-304(文献13/炊飯13/分類B-1)
タイトル :Fast Eating Speed Increases the Risk of Endoscopic Erosive Gastritis in Korean Adults
訳/小田宗宏(炊飯HACCP審査委員)