Japan Cooked-rice Association
ごはんソムリエ講師 佐藤孝
2026/08/17
1.一般家庭
総務省令和8年6月の家計調査では、「米」の支出金額は2か月連続で低下して2,850円(前月比▲287円=▲9.1%)。
その構成要素となる購入数量は4か月ぶりの減少にあたる4.08㎏(▲0.51㎏=▲11.1%)で、6月としてはかなりの低水準だ。
一方、同じく支出金額を構成する精米㎏あたりの平均価格は2か月ぶりの上昇となる698.85円(+15.19円=+2.2%)。㎏単価をシンプルに5㎏換算すれば3,494円となる。
2.スーパーマーケット
スーパーマーケット販売統計調査によると、6月速報値の全店売上高は1兆1,243億円(前年同月比+0.9%)。既存店ベースでも▲0.3%で40ヵ月ぶりのマイナスとなった。
価格上昇による一品単価の下支えは続いているものの、販売数量や買上点数は依然伸び悩みが続き、生活者の節約志向、生活防衛意識の強さがうかがえる。今後は、気温上昇に伴う夏物需要の本格化が期待される一方、物価高対策の先行きが不透明で、仕入原価や各種コストの上昇、消費マインドの慎重さが収益面の重荷となる可能性があり、売上確保と利益確保の両立が引き続き課題となる。
カテゴリー動向調査では、青果、水産、畜産、惣菜はいずれもプラス圏を維持したものの、前月から低下した。日配は、前年ほど気温が上がらず、夏物・涼味関連商品の伸び悩みもあり、マイナス圏へ転じた。一般食品は、前年の備蓄米放出による特需の反動もあり、マイナス幅が拡大した。非食品はナフサ関連報道による買い置き需要の落ち着きや、前年に比べると気温が低めに推移したため季節商材の伸び悩みもあり、前月のプラス圏からマイナス圏へと転じた。
3.チェーンストア
日本チェーンストア協会販売統計調査によると、令和8年6月度は、食料品は店頭価格の上昇は見られるものの、買上点数の減少に加え、天候不順などの影響により販売額が伸び悩んだ。衣料品、住関品についても同様に台風や天候不順の影響により季節商品の販売が苦戦したことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)は金額で1兆347億6千万円、98.3%のマイナスとなった。
4.外食
(一社)日本フードサービス協会、外食産業市場動向調査結果によると、6月は度重なる台風の接近と土日が少ない曜日回りもあり、客数は失速、客単価上昇と店舗増に支えられ、外食全体の売上は103.3%となった。空梅雨傾向だった前年と比較して、天候に恵まれず気温も上昇しなかったこともあり、台風以外の日も雨天日を中心にFRや飲酒業態で客足は伸び悩んだ。他方、FFなどの普段使いの店は比較的堅調に推移した。
〈ファストフード〉
全体売上は105.1%となった。「洋風」は、引き続き期間限定やお得なキャンペーン商品の好評に加え、一部でサッカーW杯がデリバリー需要につながったところもあり、売上105.7%となった。「和風」は、夏の定番メニューや新メニューの好調に加え、昨年からの異物混入の影響も薄れ、売上108.1%となった。「麺類」は、全体では天候要因などで客数が落ち込んだが、低価格業態の堅調や客単価の上昇により、売上104.3%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」の一部でお得な商品の拡充が好評で、普段使いの「弁当業態」の一部でも台風の影響が限定的なところがあったが、全体では客数減少が大きく、売上98.9%となった。「その他」は、「アイスクリーム」が人気ゲームとのコラボキャンペーンで、「カレー」はYouTube等を活用した限定販売メニューで、それぞれ訴求が成功し、売上は106.1%となった。
〈ファミリーレストラン〉
全体売上は100.5%となった。「洋風」は、低価格業態は引き続き堅調も、多くは天候要因と曜日回りで客数が失速し、単価上昇に支えられて売上は101.9%。「和風」は、天候要因がシニア層の客足に響いたか、客数が大幅に減少し、売上98.6%。「中華」は、引き続きボリューム感を強調した麺類メニューの好評と店舗数の増加により、売上100.1%。「焼き肉」は、各社まちまちであったが、台風や土日数の少ない曜日回りが影響し、売上は99.5%となった。
〈パブ・居酒屋〉
飲酒業態は、一部のスポーツ観戦ができるパブレストランがサッカーW杯の試合時間に合わせて営業し、売上を伸ばしたが、全体では台風などの天候要因で客数減少が大きく、加えてオフシーズンで元々少ない宴会予約がさらに減少し、ビヤガーデンなど雨天の営業縮小もあり、「パブ・居酒屋」の売上は99.9%となった。
〈ディナーレストラン〉
台風で団体客のキャンセルなどもあったが、週末の集客は比較的順調で、高単価業態や和食の食べ放題業態等の堅調もあり、月全体の売上は103.9%となった。
〈喫茶〉
台風以外でも雨天日の多い天候が、客足に影響したが、夏の期間限定メニューなどによる客単価上昇で、売上は100.6%となった。
5.コンビニ
(一社)日本フランチャイズチェーン協会、6月は梅雨前線や台風の影響による天候不良等が来店客数に影響を及ぼしたものの、セット割引・クーポン配布をはじめとする販促施策等により、弁当、揚げ物、デザート、玩具が好調に推移したことから、全店売上高が前年を上回る結果となった。
以上