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コラム・記事

最近の消費動向について

ごはんソムリエ講師 佐藤孝

2026/03/16

1.一般家庭

 総務省12月の家計調査では、「米」の支出金額は3,755円(前月比+50円=+1.3%)と2か月ぶりに上昇した。また、購入数量は2か月連続の減少にあたる4.72㎏(▲2.91㎏=▲36.6%)となり、KOME速報の手元にあるデータによると2009年以降では12月としての過去最低を記録した。

 一方、精米㎏あたりの平均価格は上昇が続く796.11円で、2009年以降では単月としての過去最高を記録。これを単純に5㎏換算すれば3,981円となる。

2.スーパーマーケット

 スーパーマーケット販売統計調査によると、1月速報値の全店売上高は1兆0487億円(前年同月比+4.8%)。既存店ベースでも3.7%増で35ヵ月連続のプラス。

 食品価格の上昇が長期化するなか、青果を中心とした生鮮品の相場高騰、米価格の高騰などが加わり、消費者の節約志向の高まりを警戒するコメントが多くみられた。売上が確保できても収益が伴わない状況が続いており、スーパーマーケットをはじめとした生活産業では、値上げ・コスト増と支出抑制の板挟み状態が続いている。

 カテゴリー動向調査では、相場高により価格が高騰した青果DIが大幅なプラス、米価格の高騰により一般食品DIもプラスとなった。生鮮品価格や米の高騰により、惣菜の需要が高まっており、惣菜DIは二桁プラスを維持した。

 景況感調査は、すべてのDIが前年から小幅な変動にとどまっており、大きな傾向の変化はみられなかった。

3.チェーンストア

 日本チェーンストア協会によると、チェーンストアの1月の総販売額は、1兆0,761億円、うち食料品の販売額は、7,527億円で前年同月比(店舗調整後)101.6%となっている。

 令和8年1月度は、食料品は節約傾向が続き買上点数の減少が続いている中、農産品は昨年の相場高の反動もあり苦戦したが、店頭価格の上昇により販売額をカバーした。衣料品は動きが鈍かったが、住関品はまずすまずの動きだったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。

4.外食

 (一社)日本フードサービス協会、外食産業市場動向調査結果によると、1月は、年始の家族客などの需要が好調となったほか、その後も週末を中心に堅調が続き、外食全体の売上は前年比

108.5%となった。一部で客数の頭打ち感が見られるところがあるものの、原材料高などを背景にした客単価上昇によって、外食全体の売上は2021年12月以来50ヵ月連続して前年を上回った。

 〈ファストフード〉

 全体売上109.1%となった。「洋風」は、期間限定商品や各種キャンペーンの好調などで、売上111.1%となった。「和風」は、人気商品の復活などで、売上112.8%となった。「麺類」は、お得感のあるラーメン業態の堅調と、期間限定のサイズアップキャンペーンの予想以上の集客などで、売上107.0%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「回転寿司」がお得なメニューの投入や食べ放題店舗の拡充で集客、客単価上昇にも支えられて、売上は101.0%。「その他」は、「アイスクリーム」がアニメキャラクターとコラボしたお正月向けテイクアウト商品が好調、売上は103.2%となった。

 〈ファミリーレストラン〉

 FRは全体売上108.1%となった。「洋風」は低価格業態の好調が続いているほか、菓子商品とのコラボメニューの好評などで、売上110.9%。「和風」は年始の家族客などの需要が好調で、売上105.5%。「中華」は、客単価上昇と店舗増で、売上104.9%。「焼き肉」は、29日の「ニクの日」キャンペーンや主力商品のメニュー改定などで集客好調、売上は107.0%となった。

 〈パブ・居酒屋〉

 飲酒業態は、一部の都心部立地店で中国訪日客の減少が影響したものの、年始からの新年会需要が堅調で、月間を通じて個人・法人の小グループの利用が多く、「パブ・居酒屋」の売上は104.1%となった。

 〈ディナーレストラン〉

 年始や週末の家族需要が好調、加えて小グループでの法人の宴会需要も堅調で、売上107.9%となった。中国からの訪日客減少で、京都や大阪など例年なら中国人団体客の多いエリアや都心部の一部店舗で客足が遠のいたところもあった。

 〈喫茶〉

 客単価上昇は続いているものの、値上げが一巡したことで客数の戻りも見られ、売上109.3%となった。

5.コンビニ

 (一社)日本フランチャイズチェーン協会、1月のコンビニ統計調査月報によると、フェアやコラボ商品をはじめとする販促施策等により客単価が伸びたことに加え、昨年に比べ気温が低かったことから中華まん、カウンターコーヒー、ホット飲料が好調に推移し、全店・既存店ともに売上高が前年を上回る結果となった。

 店舗売上高は全店・既存店ともに11ヶ月連続のプラス、来店客数は全店は6ヶ月連続のマイナス・既存店は7ヶ月連続のマイナス、平均客単価は全店・既存店ともに13ヶ月連続のプラスとなっている。

 以上