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コラム・記事

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最近の消費動向について

ごはんソムリエ講師 佐藤孝

2026/10/15

1.一般家庭

 総務省令和8年8月の家計調査では、「米」の支出金額は4か月ぶりに増加して2,803円(前月比+61円=+2.2%)。その構成要素となる購入数量は2か月連続の増加にあたる4.66㎏(+0.45㎏=+10.7%)で、同じく支出金額を構成する精米㎏あたりの平均価格は2か月連続の低下となる601.01円(▲50.53円=▲7.8%)。㎏単価をシンプルに5㎏換算すれば3,005円となる。

2.スーパーマーケット

スーパーマーケット販売統計調査によると、8月速報値の全店売上高は1兆2,362億円(前年同月比102.6%)、既存店ベースでは前年同月比101.4%となった。

物価上昇が続くなか、値上げによる一品単価の上昇が売上を支える一方、買上点数の減少や買い控えもみられる。飲食料品の消費税率について2年間引下げが閣議決定され、法案の成立と施行はこれからとなるが、表示切り替えの特例などがすでに示された。スーパーマーケットで食材や惣菜を購入し、家庭で食べる機会を増やし、それを生活習慣として定着させる契機とすべく、先々を見据えて動く、引下げ期間としたい。

カテゴリー動向調査では、すべてのカテゴリーで前月から改善した。青果、水産、畜産、惣菜はいずれもプラス幅が拡大した。日配は前月から大幅に改善し、プラス圏に転じた。一般食品、非食品もマイナス幅が縮小したものの、引き続きマイナス圏で推移した。一般食品では、北・東日本で前年ほど気温が上がらなかった影響から飲料、乾麺など夏物商品の伸び悩みがみられた。

景況感調査では、現状判断は改善した一方、見通し判断は今月も低位で推移した。消費者購買意欲DIは現状判断、見通し判断ともに前月から改善したものの、いずれも50を下回っており、物価上昇や節約・生活防衛志向を背景に消費マインドには引き続き慎重さがみられる。

米の動向については、前年の備蓄米・随意契約米販売による高い実績の反動が続き、また新米の販売開始に伴い相場が下落、競合状況を踏まえた定番売価の見直しや古米の売り切り、価格訴求を強化する店舗がみられ、売上は苦戦した。単価の下落が売上金額を押し下げる一方、販売点数は店舗により好不調が分かれた。新米への切替えが進むなか、7年産の売り切り、販売数量の確保と利益確保の両立が課題となっている。

3.チェーンストア

 日本チェーンストア協会販売統計調査によると、令和8年8月度は、記録的な猛暑となった前年に比べて特に東日本では平年並みの気温で推移したこともあり、食料品は一部の季節商品は苦戦したが、店頭価格の上昇により販売額をカバーした。衣料品は季節商品の回復が見られたものの台風・豪雨の影響もあり中旬以降に伸び悩んだが、住関品がまずまずの動きだったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。

4.外食

(一社)日本フードサービス協会、外食産業市場動向調査結果によると、8月は、中下旬を中心に台風の影響や局地的大雨の発生から、雨天日が多くなったことで、月後半中心に客足にマイナスとなったものの、冷たいメニューなど季節商品や、お盆期間中の家族客などの帰省・観光需要、客単価上昇などに支えられ、外食全体の売上は104.9%となった。

今のところ外食各社は各種キャンペーンなどで集客に努めて、外食需要は底堅いものの、食料品消費税率の大幅引き下げが実現すれば、外食の店内飲食が大きな影響を受けるとの懸念は拭いきれない。


〈ファストフード〉

 全体売上は105.8%となった。「洋風」は、季節限定商品の好評や、天候不順の中でお盆休み向けのビックサイズの商品のデリバリー需要が好調、売上は106.5%となった。「和風」は、TVCMを展開した新メニューや冷たい季節メニューが好評、お盆期間のテイクアウト販促なども奏功し、売上は107.3%となった。「麺類」は、低価格業態の好調が継続するも、客数は各社まちまちで、客単価上昇により、売上は104.9%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は
「回転寿司」がお盆の特別セット等で売り上げ堅調のところがある一方、弁当業態の客足は鈍く、客単価に支えられて売上は100.6%となった。「その他」は、「アイスクリーム」、「カレー」ともに、ゲームやアニメの人気キャラクターとのコラボキャンペーンが好評で、売上は107.8%となった。

 〈ファミリーレストラン〉

 FRの全体売上は103.7%となった。「洋風」は、引き続き低価格業態が集客力を発揮したほか、人気アニメとのコラボやクーポン配布の効果もあり、売上は105.5%となった。「和風」は、過去の値上げに伴う客数の伸び悩みや天候不順の影響も見られたが、お盆期間の家族需要は底堅く、、店舗増、客単価上昇もあり、売上は102.0%となった。「中華」は、客単価上昇と店舗増で売上は102.7%となった。「焼き肉」は、お盆期間は前年並みの集客であったが、後半は客足やや弱く、売上101.2%。

 〈パブ・居酒屋〉

 飲酒業態は、月後半の天候不順に加え、ゲリラ豪雨によるビヤガーデン等の客足の乱れ、台風接近などで、一部店舗の営業時間の短縮もあり、全体では売上100.6%にとどまった。

 〈ディナーレストラン〉

 天候不順の影響や、大阪地域では昨年の大阪万博の反動減がみられたものの、お盆時期の家族需要や和食の食べ放題などが好調で、売上は105.5%となった。

 〈喫茶〉

 お盆休みの帰省や旅行などが客足の下支えとなった一方で、天候不順の影響が大きく、客単価の上昇が売上を支え、売上は104.7%となった。

5.コンビニ

 (一社)日本フランチャイズチェーン協会、  8月はフェア・クーポン配布をはじめとする販促施策が奏功したこと等により、全店・既存店ともに売上高が前年を上回る結果となった。

 なお、商品別では、揚げ物、日用品、玩具、たばこが好調に推移した。

 以上