Japan Cooked-rice Association
ごはんソムリエ講師 佐藤孝
2026/09/15
1.一般家庭
総務省令和8年7月の家計調査では、「米」の支出金額は3か月連続で低下し、2,742円(前月比▲108 円=▲3.8%)となった。精米㎏あたりの平均価格が 651.54 円(前月比▲47.31円=▲6.8%)と、昨年10月並みの水準まで下落したものの、購入数量は4.21㎏(前月比+0.13㎏=+3.2%)と小幅増加に留まった。 なお、㎏単価をシンプルに 5 ㎏換算すると 3,258 円となり、最高値を記録した 1 月の4,010 円から▲752円下落した。(KOME速報の手元にあるデータによると2009年以降では2026年1月が単月として過去最高値)。
2.スーパーマーケット
スーパーマーケット販売統計調査によると、7月速報値の全店売上高は1兆1,437億円(前年同月比101.1%)、既存店ベースでは前年同月比100.0%となった。 客数や買上点数の伸び悩みが続いており、生活者の節約志向、生活防衛意識の強さが引き続きうかがえる。今後は、残暑による夏物需要やお盆商戦、新米の展開などが売上を下支えすることが期待される一方、飲食料品の消費税率を1%に引き下げる方針が示されるなど、物価高対策をめぐる政策動向も販売価格や消費者心理に影響を与える可能性がある。 カテゴリー動向調査では、青果は前月から上昇し、プラス幅が拡大した。水産、畜産はプラス圏を維持したものの、前月から低下した。惣菜は前月とほぼ同水準でプラス圏を維持した。日配は前月から改善したものの、引き続きマイナス圏で推移した。一般食品は、前年の米特需の反動や、飲料・乾麺など夏物商品の伸び悩みもあり、マイナス幅がやや拡大した。 景況感調査では、現状判断は小幅に悪化した一方、見通し判断は小幅に改善した。ただし、消費者購買意欲 DI は現状判断、見通し判断ともに前月から低下しており、節約志向や生活防衛意識の強さを背景に、消費マインドには引き続き慎重さがみられる。
3.チェーンストア
日本チェーンストア協会販売統計調査によると、令和8年7月度食料品は当月前半が前年に比べて低気温であった影響等もあり夏物商材が伸び悩んだが、店頭価格の上昇により販売額をカバーした。衣料品についても同様に梅雨明けまで苦戦したが、住関品がまずまずの動きだったことから、総販売額の前年同月比(店舗調整後)はプラスとなった。
4.外食
(一社)日本フードサービス協会、外食産業市場動向調査結果によると、7月は台風の影響を受けた前月から一転、比較的天候が安定したため、全体的に客数は回復した。西日本を中心に酷暑日があったものの、記録的な猛暑に悩まされた前年と比較して、極端な高温が和らいだことも客足にプラスとなったか、外食全体の売上は106.8%となった。また、各社はコラボキャンペーンなどさまざまな施策を展開して集客に努めているが、お得なキャンペーンなど消費者の値頃感への訴求の有無が集客を左右する状況も散見され、引き続き難しい舵取りを迫られている。
〈ファストフード〉
全体売上は107.5%となった。「洋風」は、一部ではシステム障害によるメニュー制限が客数に影響したが、引き続き期間限定商品やお得な商品のキャンペーンなどが好評で、売上107.6%となった。「和風」は、人気メニューの復活や人気ゲームとのコラボなどで、売上109.5%となった。「麺類」は、各社客数はまちまちであったが低価格業態の好調と店舗増により、売上107.2%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、引き続き「回転寿司」の一部で拡充した低価格帯メニューが集客を増やし、売上103.9%となった。「その他」は、「アイスクリーム」が人気ゲームとのコラボキャンペーンで客数が大幅に増え、売上は107.8%となった。
〈ファミリーレストラン〉
全体売上は105.7%となった。「洋風」は、低価格業態の好調が続いているが、各社の客数はまちまちで、単価上昇が売上を押し上げて106.1%に。「和風」は、天候が回復したものの、夏季の帰省シーズンを前に客数が思ったほど伸びず、売上は客単価と店舗の増加により103.5%。「中華」は、引き続きボリューム感を強調した麺類メニューが男性客中心に好評で、売上106.0%。「焼き肉」は、客数は各社まちまちであったが、グランドメニューの刷新などで集客好調となったところがあり、売上は108.2%となった。
〈パブ・居酒屋〉
飲酒業態は、天候が安定したことに加え、一部のスポーツ観戦ができるパブレストランがサッカーW杯で引き続き集客好調、また地域コミュニティの宴会の受け皿として集客に成功したところも見られ、「パブ・居酒屋」の売上は105.2%となった。
〈ディナーレストラン〉
大阪エリアでは昨年の万博の反動で振るわないところもあったが、天候の回復とともに、週末の家族需要は堅調、ボリュームアップキャンペーンなどの好評とあいまって、売上は109.5%となった。
〈喫茶〉
ブランドキャラクターのグッズキャンペーンによる集客や客単価上昇などで、売上は104.4%となった。
5.コンビニ
(一社)日本フランチャイズチェーン協会、7月はフェア・クーポン配布をはじめとする販促施策等により、揚げ物、デザート、菓子、日用品、玩具が好調に推移したことから、全店・既存店ともに売上高が前年を上回る結果となった。
以上