Japan Cooked-rice Association
ごはんソムリエ講師 小野塚豊
2026/02/18
こんにちは。最近ハーフマラソンの大会に出まくっており、レース後のごはんがひそかな楽しみになっている小野塚です。
令和の米騒動でうるち米の価格が上がりました。そのため、うるち米より手間がかかる上に収量が少ないもち米は作る人が減り、同様の理由で黒米や赤米の生産量も減ってしまいました。私の会社では、黒米入りのごはんも炊いていますが、昨年はその調達に苦労しました。
※粳(うるち) 糯(もち)
黒米とは・・・古代米とも呼ばれる、古くから作られていた米です。粳と糯があるようですが、糯の方がよく見かけます。玄米の皮の部分にポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれており、白米に少し混ぜて炊くと紫がかったごはんになります。
アントシアニンは酸性では赤色、アルカリ性では青色になるため、酢飯にすると綺麗な赤紫色に発色します。
昨年5月ごろ、仕入れ先から黒米が集まらないという理由で終売案内があり、急遽代わりを探すことになりました。しかしどこも同じような状況で手配に苦戦している時、他の米屋さんから千葉県内の生産者を紹介していただきました。
この生産者は、科学的根拠に基づいて試行錯誤を続けながら良い品質の米を作られています。やること全てに理由があり、話を聞いていてとても勉強になるし面白いです。今回はたまたま黒米の売り先を探しておられたそうで、2反作っている黒米をほぼ全量買うことができました。
品質も素晴らしく、それまで使用していたものより色が濃く出るため、白米に混ぜる量を少し減らしたくらいです。
猛暑だと色が薄くなりやすいため、いろんな工夫をされています。高温対策として田んぼに水を流すというのがありますが、水を張っただけではそれが日中はお湯になってしまい逆効果な場合もあるようです。そのため水が流れ込むのと反対側から排水も行い、水温の上昇を抑えるようにしているとのことでした。また、最初からそれが可能な場所を選んで植えているそうです。
運良く素晴らしい生産者を紹介していただけ、黒米の調達も心配がなくなりました。できるだけ長くお付き合いしていければと思っています。
田植え直後、出穂時、収穫時の3回見に行くことができましたので、その時の写真を紹介します。
田植え直後(5月中旬)
自然に囲まれた水田。秋から春の間に4,5回耕して土づくりに力を入れているとのこと。
出穂時(9月頭)
通常の稲と比べるとすごくしっかりしていて、台風が来ても絶対倒れないくらい頼もしく育っていました。花は普通の稲と同じように白色でした。(黒くはないのですね)
田んぼにはたくさんのバッタやカエルが跳びまわっていて、農薬を最小限に抑えていることが伺い知れました。
収穫時
籾まで黒くなります。(籾が茶色のものも、中は黒くなっています)
黒米(玄米)
手で皮を剝いてみました。中は白色です。
次回の内容はこれから考えます。ではまた。