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コラム・記事

米消費量は8か月連続前年割れ、直売・縁故米↑/㎏単価も↑

ごはんソムリエ講師 佐藤考

2025/12/20

お米の価格は高騰しており、昨年の1.5倍から2倍の価格となっています。一般家庭に限らず、中食・外食業界においても非常に切実な問題となっています。

◎米穀機構が11月25日に公表した「米の消費動向調査結果」によると、10月の1人1か月あたり米消費量は4,649精米g(前月比+5.1%=+227g)で、過去最低を記録した7月(4,108g)からは3か月連続での回復となっていますが、前年同月を下回る(▲4.1%=▲200g)のは8か月連続です。

精米購入・入手経路を見ると、ドラッグストアやディスカウントストアといった安価なルートに加え、生協や生産者直売もシェアを伸ばしています。

また、経路別の購入単価を見ると、新米の本格的な出回りを受けて、ほとんどのルートで価格が大きく上昇しています。

このほか、家庭内の月末在庫数量は今年に入ってから最多の1世帯平均6.7㎏を記録しています(年平均は6.3㎏)。

◎1世帯の米支出額5千円キープ=10月の家計調査

「米」の支出金額は5,164円(前月比+153円=+3.1%)とさらに上昇し、購入数量は高水準を維持する7.94㎏(▲0.04㎏=▲0.5%)。5か月連続で低下していた精米㎏あたりの平均価格は上昇に転じる650.71円で、単純に5㎏換算すれば3,254円にあたります。

いずれも高値の新米が出回った影響とみられます(例年、購入数量は10月が最も多い)。